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6)不動産会社がAirbnbをゼッタイ提案しない理由
- 2015/7/25
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こんにちは。ワークライフスタイルプロデューサー大友哲哉です。
さて、ここで、不動産業界の動向をお伝えします。
不動産仲介会社はAirbnbに興味はない
まず、間違いなく言えることは、不動産仲介会社はAirbnbに興味はありません。興味がないので、大家さんにAirbnbの活用を提案することはありません。
確かに、一部の方が自ら所有物件でAirbnbを始めたり、空室に困っている大家さんに提案して運用を始めているところもあります。しかし、不動産仲介の業界全体としては興味はありません。
理由は簡単です。仲介手数料収入にならないからです。その部分は、すでにAirbnbがシステムとして持っています。つまり、現在の不動産会社の収入源の中心は、貸す人(ホスト)と借りる人(ゲスト)を仲介すること、その役割はAirbnbのシステムが担っています。不動産会社は仲介しないので仲介手数料という収入は生まれません。ですので、業界の旧態依然としたおじさんたちは「へー。そんなのがあるんだー。」といった反応です。極めて他人ごとです。
不動産管理会社はAirbnbのゲスト管理はできない
では「仲介」ではなく「管理」の業務を不動産管理会社が引き受けて、大家さんにAirbnbを推奨することはあるのでしょうか?
結論としては、こちらもNO!です。 なぜなら、Airbnbのゲスト管理はできないから。
特にAirbnbのゲスト管理の業務のうち、室内清掃はこれまでのアパート管理にはない業務です。通常、アパート・マンション管理の定期清掃は共用部分のみ、つまり廊下や階段やエントランスだけでした。室内の清掃はこれまでの業務にありません。ですので対応できないのです。
といっても「そんなの自分たち(社員)でできるじゃないか」と思いますよね。それこそ高校生のアルバイトにだってできそうな仕事です。ですが、不動産管理会社は、もともと雑多な業務が多岐にわたる職種で、大家さんの求めに応じて、あれもこれも引き受けていくと、細かい業務で溢れかえって処理しきれなくなり破綻してしまうのです。
一つ一つの仕事は子供のお使いレベルでも、物件ごと、大家さんごとに異なる業務を引き受けると、マネジメントができなくなるのです。しかも、一つ一つの仕事は子供のお使いレベルですから、高い報酬を請求することもできませんし、大家さんも払ってくれません。
仮にあるとしたら、管理業務を初めたばかりの不動産会社。通常のアパートの管理契約が受注できなければ(今は大手も参入する激戦になっています)、Airbnbの管理を行う戦略を採用する不動産会社が増えても不思議なことではありません。
まずはAirbnbは大家が自ら実践しよう
こうした事情をわかっているのか、Airbnbの管理代行サービスが増えてきています。本サイトAirbnb総合研究会でも代行サービスを試験運用しています。ですが、私は、大家さんが自ら実践すべきだと考えています。もちろん最初は小さく始めることです。一部屋を試しに一回貸してみる。それくらいでもいいのです。
その上で継続するのか、代行するのか、まったくAirbnbとは関わらないのか、お決めになることです。
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